2004年12月19日

《翼を捨てたい猫の物語(外伝)》 一刀彫りのマリアB

neko

――結局、芸術だあ、文化事業だあ、教育だあ、なんぞいって、
   所詮は金儲じぇねえか。

ペルリはつまんねえこと言い出しちまったなというような顔で、
今度はイオンガムを噛み始めました。
 
 
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2004年12月15日

《翼を捨てたい猫の物語(外伝)》 一刀彫りのマリアA

neko


夢も友達も恋人も大切だけど、「なんでもない毎日」に較べたら、そ
れほどでもないじゃないか。翼のあるなしなんて、とてもちっぽけな
ことじゃないか。翼のある猫は心の底からそう思いました。

  
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2004年12月03日

《翼を捨てたい猫の物語(外伝)》 一刀彫りのマリア@

neko

きっとみんな正直過ぎて、赤の他人にやさしすぎて、自分を偽る
ことができなくて、ウソでも世の中の為だと、強引に自分を信じ
こませることができなくて、パステルカラーのオフィスから逃げ
出してきた人達なのかもしれないと思いました。

 
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2004年11月15日

《翼を捨てたい猫の物語》 〜すべてのおわり、すべてのはじまり

neko


500億年ほど前、科学は最高水準まで達し、
猫たちは幸福そのものの人生に包まれ、
そして………………死んでいった。

――みんな死んだ。死んでしまった。


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2004年11月13日

《翼を捨てたい猫の物語》 〜輪廻の輪舞曲

neko

『せっかく出会って知り合った猫と、別れる度にとても悲し
  くなりました。悲しくて悲しくて、電車を待ちながら、歩
  道橋を渡りながら、商店街を素通りしながら誰の目もはば
  かることなく、しぼり出すように毎回泣きました。』

                   ――クロ(飛猫族)

 
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2004年11月06日

《翼を捨てたい猫の物語》 〜座標軸56億7千万

neko

ゲートをくぐったものたちはみな目を閉じ微笑み、
だれもかれも、みんな誰一人もれることなく、
ひとつひとつ確実に星になり、

涙も悲しみも寂しさも、喜びも嬉しさも、
わだかまりや、名残すら残さず、やさしさだけを抱きしめて、

宝石の雨の中、流星の歓迎の中、
みんなみんな、次々と夜空を飾る星座となってゆくのです。
 
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2004年11月04日

《翼を捨てたい猫の物語》 〜キャッツアイ採石場前

neko

――次はキャッツアイ採石場前。お降りになる方はボタンを押してお知
   らせ下さい。

 遊園地帰りのこどもが、
 我先にボタンを押して、
 得意げに両親を見上げました。

  
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2004年11月01日

《翼を捨てたい猫の物語》 〜月の光のこどもたち

neko

あたたかい太陽の匂いがしました。
団地からは、うどんを煮る、醤油の匂いがしました。
にぎやかな公園から、ポップコーンの匂いがしました。
桜の花びらの匂いがしました。

――そうだ、日曜日なんだ……………。

どこまでもどこまでもおだやかな春の休日でした。


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2004年10月29日

《翼を捨てたい猫の物語》 〜アポロα凱旋パレード


neko

街路樹の桜は満開で、それぞれのデパートは「入学就職祝い」のアドバル
ーンを何本も春風にそよがせ、屋上にある小さな遊技場にはたくさんの親
子が、ゴーカートにのったり、ピンボールをしたり、ミニボーリングをし
ているのが見えました。

街角には新しいランドセル。家族に手を引かれて、こどもたちは何処へと
向かっています。みんな紙袋を持って、幸せそうに微笑んでいます。

春霞の街角はどこまでも淡い風景で、翼のある猫は懐かしい気持ちでいっ
ぱいになりました。それはアルバムの中にある色あせた記憶の一枚とどこ
までも似ていたからでした。


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2004年10月24日

《翼を捨てたい猫の物語》 〜コバルトグレーの思いで

neko

「あなたはどこまで行かれるのですか?」
「………僕はどこへいくのか、まだわからないのです。」


                    >飛猫族 クロ

 
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2004年10月23日

《翼を捨てたい猫の物語》 〜夜はやさしい

neko

「負けそうな喧嘩をする時、びびって膝に力が入らないことがある。
 そういうときは、口笛を吹いて気持ちを落ちつかせるんだ。」

                        >喜八
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2004年10月17日

《読み物》翼を捨てたい猫の物語 〜ハクビシンと悲しみの淵

neko

『あんたはきっと、自分自身の為に生きることはできなくなる。
 自分自身の為に泣くことができなくなる。悲しむことができなくなる。
 その甘く耽美な悲しみの世界に浸ることができなくなる。
 それでもいいと言うのかい?』

                    ―――ハクビシン
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2004年10月15日

《翼を捨てたい猫の物語》 〜ユーカリヒルの豪邸も

neko

「ユーカリヒルに豪邸を建てた奴も、そこいらで野垂れ死にする奴も、死
 んじまえばみんな同じさ。そんなもんさ。ただそれだけの違いなんだ。
 なあボウズ?そうだろ?」


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2004年10月11日

《読み物》翼を捨てたい猫の物語 〜悲しみのベクトル

neko

『羽猫か……ふん。』
「………。」
『羽のある奴に、羽のない者の気持ちなどわかるまい………。』


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2004年10月09日

《読み物》翼を捨てたい猫の物語 〜金のライオン

neko

――ねえ、母さん。月がずっとついてくるよ。

母はなぜか、くすっと笑い、『どうしてかしら?』と言ったまま
何も言わなかった。それから僕は、いつにまにかうとうとしてき
て、まぶたを閉じていた。

車は夜のストライプを抜けて。
 
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2004年10月08日

《読み物》翼を捨てたい猫の物語  〜千年王国の消滅

neko

争いからは次の未来、真の千年王国は生まれないのだ。
「思いやれる」才能ほど貴重なものはないのだよ。

                       >老将軍

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2004年10月05日

《読み物》翼を捨てたい猫の物語  〜千年王国の黄昏

 
neko

 父さんは意外なことを言ったのです。

 ――好きなことだけを一番一生懸命やればいいのさ。他のこと
    で一番好きなことを疎かにするのは父さんは、愚かなこと
    だと思うよ。

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2004年10月04日

《読み物》翼を捨てたい猫の物語 〜爆撃機エノラ鯨

neko

翼のある猫はまた、こうも思うのでした。

――なにもかもが許されるのならば、正しいと思うことをしよう。
  みんなが「幸い」なるために、僕にできることをしよう。
  それができるのならば………。
  僕は、自分がどんなにみじめになったって平気だ。

 
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2004年10月02日

《読み物》翼を捨てたい猫の物語 〜ケベール銃

neko

喜八>びびってたら、つけこまれるだけなんだよ!
    虫けらのように殺されるだけなんだぞ!
    おら!早く銃をとれ!!

                 >喜八

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2004年09月30日

《読み物》翼を捨てたい猫の物語 〜千年塔

neko

遠くにオレンジ色にライトアップされたテレビ塔が見えました。
その純雲母でできた外壁は、ガラス細工のように街明りを反射
して、ちかちか輝いています。

――あれは、千年塔じゃないだろうか?

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